川柳はディスコミュニケーション、短歌は暗黙の了解。悪口ではなく、しくみとして。
    
57577をインプットし、575を生成する。あるいは、定型を入力し出力されるある種抑圧のようなテンションからの解放。
    
詩に天使が出てきたら、またかと思うだろうか。でも、それはしかたない。天使は紛うことなくわたしたちのことなのだから。
    
短歌は水、川柳は風。
    
定形は受動的に、自由詩は能動的に書くような気がする。それは星占いの男性星座と女性星座のように。

どちらにせよ、言葉はじぶんのものではないけれど。
    
物語にしたいくらいの長さを短歌のまとまりに込めなければならず、短歌にしたかった気持ちをきれいに排除して川柳に、川柳にならなかったことばはただの感嘆符となって口からたまにこぼれる。
    
口数がどんどん減っていって、57577も言うことがない。17音しか話せなくなって、でも逆に口数は増えているのかもしれない。
    
異質なものに出会いたいのに、同じようなものばかりだと思う。でも本当に出会ってしまったら、モンスターのようにこわい。
    

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